【2コア→4コア】MacBook Air 2020のCPU性能は?1ヶ月経過の使用感を報告する

CPU macbook air 2020 cpu parformance
 
ほとり
こんにちは。「ほとり」です!
 
 
Appleの数ある製品の中でも、幅広い層から支持を集める人気モバイルノートPC、MacBook Air。
 
 
2020年3月には最新のMacBook Air 2020が発売されました。
 
故障リスクの低減と打鍵感の向上を果たしたMagic Keyboardと、最新の第10世代Core i プロセッサーを採用し、なおかつ価格が安くなったということで、発売当初から高い評価を受けています。
 
今回は、MacBook Air 2020を試して約1ヶ月が経ったので、CPU性能にフォーカスを当てて検証していこうと思います。

 

 

以下が僕の環境です。Core i5モデルで検証!

macbook-air-2020

名称

MacBook Air 2020

プロセッサー

第10世代の1.1GHzクアッドコアIntel Core i5プロセッサ
(Turbo Boost使用時最大3.5GHz)

RAM(メモリ)

16GB 3,733MHz LPDDR4Xメモリ

ストレージ

512GB SSDストレージ

グラフィック

Intel Iris Plus Graphics

ディスプレイ

True Tone搭載Retinaディスプレイ 13.3インチ
解像度 2560×1600 ピクセル

キーボード

バックライトMagic Keyboard – 英語(米国)

大きさ

幅30.41 × 奥行21.24 × 高さ0.41~1.61 cm

重量

約1.29kg

スペースグレイ

 

 

 

 

MacBook Air 2020で採用されたCore i5 1030NG7

 

Core i5と一筋に言っても、気になるのは型番です。そこで何が採用されているのか、Bootcamp時に、タスクマネージャーで確認してみました。

 

core-i5-1030G7

 

MacBook Air 2020に採用されているのは、「Core i5 1030NG7」というモデルらしい。はて?聞いたことがない。

 

一応IntelのIce Lake世代で最新のはずですが、ラインナップには載っていませんでした。市場に出回らない、Apple向けに製造されたものかもしれませんね。

 

 

 

調べたら製品仕様のページもありました。⬇

Core i5 1030NG7

 

2019年モデルで採用された「Core i5 8210Y」と比較すると、2コア→4コアに倍増しているので、パフォーマンスが大きく向上しています。

 

そして、i5 1030NG7はちゃっかり6K出力にも対応しているようですね。

 

intel-iris-plus-graphics

 

内蔵GPUは「Intel Iris Plus Graphics」。

 

これまた、最新世代の内蔵GPUのようです。

 

MacBook Air 2020は解像度が「2560×1600」となっており、フルHD「1920×1080」よりもより多くの描画性能が求められます。

 

 

内蔵グラフィックも進化していきますね!

 

 

 

MacBook Air 2020のCPU性能をベンチマークスコアで計測

 

ベンチマークソフトを用いることで、CPUの性能を定量的に測ることができます。今回は以下の3つのベンチマークソフトで性能を見ていきます。
 
  • Cinebench R20
  • Geekbench 5
  • ドラゴンクエストX ベンチマーク
 
 
ベンチマークソフトとは?

システムの性能を測る際の評価指標をベンチマークと言い、性能を評価するためのテストプログラムをベンチマークソフトと言う。
・時間内にどれだけの処理を行えるか
・テストデータを時間内に処理できるか
など、あらかじめ定められた評価基準に基づいて、システムの性能を定量的に測る。
 
CPUに限らず、ストレージやネットワークなどの評価でも、同じ意味で用いられる。
 
 
 

Cinebench R20

 

cinebench-r20

 

ベンチマークソフトを使ったことのある人なら、知らない人はいないであろう、ド定番のベンチマークソフト。

 

去年、公開された最新のR20で測定してみます。近年の急速な多コア化に対応し、測定の精度が向上したみたい?
 
 
では、早速やってみる。
 
 
cinebench-r20-result
 
 
結果はこんな感じ。
MacBook Air 2020のCPU性能は、かつてのハイエンドノートPCに採用されていたCore i7 6700HQに迫る性能を見せました。
 
ゲームやクリエイティブ作業でなければ、普段使いでは持て余す性能です。
 
 
 

Geekbench 5

geekbench5
 
こちらも、定番ソフトですね。WindowsやMacだけでなく、Androidやios、Linuxにも対応しています。
 
 
Cinebenchよりも、結果の評価項目が多いので、詳細なデータを取得できます。
 
 
geekbench-5-result
 
うん。数字だけではスゴイのかわからん!
 
 
ってことで、公式から出ているデータを引用しまして、前世代とのスコアを比較していきます。⬇
(クリック・タップで拡大可能)

 

データに出ているシングルコア性能では、2018年モデルより1.5倍スコアが向上しています。ターボブーストに対応しているので、それなりの性能が出るようですね。
 
マルチコア性能を見ると、性能の伸びは圧倒的。やはり4コア化した恩恵は非常に大きいです。
 
 
 
今回、僕が測定したスコアではかなり良い結果が得られたようです。シングルコア性能はi7を超えましたね笑
i7も4コアで、クロックは100Mhzしか変わらないので、多少の誤差はあります。
 
 
 

ドラゴンクエストX  ベンチマークテスト

ドラゴンクエストx-ベンチマーク

 

最後は、「ドラゴンクエストX ベンチマーク」です。

GPUの性能を測る時に、なぜかみんな使っている謎のソフト。どうしてこれなのか?…笑

 

 

一応このゲーム自体、低スペックPCでもプレイできるらしいので、内蔵グラフィックの性能を見るためにはもってこいですね。

 

よく使われるのはそのせいなのかも。

 

 

MacBook Airを購入する時に、内蔵グラフィックに期待しているという人はいないはずなので、ゲーム系ベンチはこれだけ動かしてみます。

 

ドラクエ-ベンチ

 

解像度1280×720のフルスクリーン、標準品質でテスト。結果は、どうやら快適にプレイできるよう。

 

テスト中の映像を眺めていたのですが、キャラクターの走り方がみんなかわいくて、癒やされました。ありがとうございます。

 

 

せっかくベンチマークを回しているので、どうせなら設定を上げて再度、テストしてみました。結果がコチラ⬇

表示は全てフルスクリーンで計測しています。

 

【グラフィック設定】【解像度】【スコア】【評価】
標準品質1280×7206878快適
最高品質1280×7205833快適
最高品質1920×10803491普通

 

フルHDの最高品質でも、評価は「普通」。ある程度プレイできるようです。

 

最近の内蔵グラフィックは軽いゲームなら問題なくこなせるようです。

 

 

近い将来、動画編集もゲームも内蔵グラフィックの時代が来るようになったりしませんかね?AMDの内蔵グラフィックはかなり優秀ですし。

 
 
 

実際の使用感は?

ベンチマークテストで数値を測定しても、それはあくまで理論値でしかありません。

 

大事なのは、実際にアプリケーションを動かしてみて、快適に動作するかどうかです。ということで、1ヶ月間使用してみた僕が、用途別でCPU性能を評価していきます。

 

 

僕は、基本的には遅延は許さないタイプなので、性能を厳しく評価していきます。無理なものは無理と言ってきますね。

 

 

ネット閲覧・動画閲覧

【判定】 超余裕

 

 

Chromeでメモリが許す限り、タブを大量に開いて作業しても、もたつくことは全くありません。

 

動画閲覧に関しても、内蔵グラフィックがそれなりに優秀なので4K動画も快適に見れます。

 

 

4コア化したことで、普段のネット閲覧がより快適になりましたね!

 

 

参考までに、僕が常時、稼働させているアプリケーションがコチラです⬇

  • Bandwidth+(通信量を測定する)
  • Better Touch Tool(タッチパッドを高性能にする)
  • Clipy(クリップボードの履歴が見れる)
  • Yoink(コピー可能なオブジェクトを画面左端に、一時保存できる)
  • Magnet(ウィンドウの操作を高性能にする)
  • Alfred(多機能なランチャーアプリ)

 

この環境下でも、快適に動かすことができているので、PC性能を気にすることなくカスタマイズが可能です。

 

 

 

 

プログラミング

【判定】 余裕(例外あり)

 

 

Macではおなじみの開発環境、「Xcode」とMicrosoft開発の「Visual Studio」を使ってプログラミングをしてみました。

 

XcodeではコンソールをC++で適当に試し打ち。Visual Studioでは、フォームアプリケーションをC#で作ってみましたが、問題なく動かせます。

 

 

しかし、大規模な並列処理プログラムや3Dゲーム開発では非力ですよ。初心者が簡単なプログラミングをする、または業務系の開発なら可能です。

 

 

 

動画編集

【判定】 普通(状況によっては無理

 

 

iMovieを使って、フルHDの動画をカットやテロップ、早送りと簡単なエフェクトを入れて作業してみました。

 

 

特にモタつくことなく作業はできますが、それはフルHDかつ、10分そこらの動画だったために、負荷が少ないからだったと思われます。

 

長時間の動画や4K動画を、MacBook Air 2020で行うには、荷が重いです試さなくても、4コアでは厳しいとわかります。

 

 

まあ、そもそも動画編集をするためにAirを買う人はいないでしょうけど笑

 

簡単な動画編集なら、そつなくこなせる性能を持っています。

 


 

 

 

MacBook Air 2020では、CPU性能が格段に向上しましたが、依然として動画編集のようなクリエイティブ作業には向きません。

 

執筆作業や簡単なプログラミングなどの用途を目的に、Macを使いたい方にとっては最高のノートPCと言えます!

 

Windows信者である僕のMacに対する全体的な評価もまとめています。⬇

 

 

まとめ

 

MacBook Air 2020のCore i5モデルは従来の製品と比較して、非常にコスパに優れたモデルだと思います。

 

CPUが大幅にパワーアップし、ストレージやキーボードの改良も施されたため、型落ちとなっても人気のモデルになると思われます。

 

 

MacBook Air 2020は最高のエントリー向けノートPC!
 
 
 
以上、「【Core i5 1030G7】MacBook Air 2020のCPU性能は?1ヶ月経過の使用感を報告する」でした!