MacBook Air 2020のバッテリー持ちは?ChromeやSafariなど用途別に徹底検証

 
ほとり
こんにちは。「ほとり」です!
 
 
先代モデルと比較して、大幅な性能向上を果たしたMacBook Air 2020。
 
基本ストレージ容量が倍になり、CPU性能もベンチマークを計測すれば性能向上は歴然。価格も安くなっているので、長く人気のモデルになると予想しているのですが、そこで1つ気になることが…
 
それは、
バッテリー持ちはいかほどか?
 
ということ。
 
 
もし、CPU性能やその他スペックが向上しても、バッテリー容量が先代モデルと同等であれば、駆動時間は短くなるのでは?と思ったわけです。
 
現に2019年モデルに搭載されていたCore i5 8210YのTDP(消費電力)は7Wであり、2020年モデルのCore i5 1030NG7は10Wです。
公式サイトからも、バッテリー駆動時間については、2019年モデルの12時間→11時間と1時間短くなっているようです。
 
 
「バッテリー持ちは、仕様から分かる通り、11時間です」
と言ってしまえば、それで終わりなのですが、それはあくまで公称値。実際の用途でどれほど持つのかは未知数。
 
 
そんなわけで、今回はMacBook Air 2020のバッテリー持ちについて、用途別で徹底比較していきます!
 
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macbook air 2020 cpu parformance
 

今回検証するMacBook Air 2020の構成

 

macbook-air-2020

名称

MacBook Air 2020

OS

macOS 10.15.4

プロセッサー

第10世代の1.1GHzクアッドコアIntel Core i5プロセッサ
(Turbo Boost使用時最大3.5GHz)

RAM(メモリ)

16GB 3,733MHz LPDDR4Xメモリ

ストレージ

512GB SSDストレージ

グラフィック

Intel Iris Plus Graphics

ディスプレイ

True Tone搭載Retinaディスプレイ 13.3インチ
解像度 2560×1600 ピクセル

キーボード

バックライトMagic Keyboard – 英語(米国)

大きさ

幅30.41 × 奥行21.24 × 高さ0.41~1.61 cm

重量

約1.29kg

スペースグレイ

 

Core i5モデルからはTDP10Wということで、どれほどのバッテリー持ちなのか楽しみです。

 

 

そして、参考までに僕が常時稼働させているアプリケーション・設定がコチラです。

 

  • Clipy
  • Alfred
  • Better Touch Tool
  • Yoink
  • Magnet
  • BandWidth+

 

  • Bluetooth  ON
  • 可能な場合は、ハードディスクをスリープさせる  ON
  • バッテリー電源使用時はディスプレイを少し暗くする  ON

  • 輝度を自動調節  OFF
  • True Tone  OFF
  • 環境光が暗い場合にキーボードの輝度を調整  OFF

 

 

mac book air 2020 battery

 

本来のバッテリー持ちを正確に計測するため、ご覧の通りバッテリーの劣化の無い状態で計測です。

 

一般的に充放電回数が1000回を超えると、バッテリーが劣化してくると言われています。

 

 

MacBook Air 2020のバッテリー持ちを用途別に徹底比較する

 

MacBook Air で動画編集やゲームをするために買ったという人はいないと思います。なので、ブラウザでのネット閲覧や動画再生という用途に絞って比較していきます。

 

  • 明るさ50%で放置
  • 明るさ50%のSafari
  • 明るさ50%のChrome
  • 明るさ75%のChromeで動画を常時再生
  • 明るさ100%のChrome

 

以上の5つのケースごとに、バッテリーの消費を計測していきます。

 

計測時は、常にタブを15個ほど開いて、ブログ記事の作成という作業行っています。これまた参考までに。

 

 

注意

あくまで筆者の環境で1回限り計測した結果になります。
計測結果通りの動作を保証するものではないことをご留意ください!

 

 

 

明るさ50%で放置

 

時間バッテリー残量
9:00100%
10:0097%
11:0087%
12:0076%
13:0064%
14:0052%
15:0042%
16:0031%
17:0021%
18:0012%
19:00

1%

19:160%

 

全く触ること無く、時間経過による消灯の設定はOFFにして、放置するとこのような結果に。

 

100%から99%までが長く、最初の1時間の消費はわずか3%。その後は1時間あたり9%〜12%の減少という結果に。

そして、最後の残量1%になってからは15分ほど粘って消灯。

 

放置すると、バッテリーは10時間16分持つということがわかりました。

 

 

公称値の11時間というのは、放置した時の数字と考えると妥当ですね。

日常的な作業をする場合には、もう少し速くバッテリー切れになりそうです。

 

 

明るさ50%のSafari

 

時間バッテリー残量
9:00100%
10:0095%
11:0083%
12:0071%
13:0059%
14:0044%
15:0032%
16:0021%
17:0010%
18:001%
18:070%

 

最初の1時間は、放置した際とそこまで変わらず、わずか5%の減少にとどまりました。その後は1時間あたり12%〜15%で減少し続け、

18時07分で消灯。

 

明るさ50%のSafariでブラウジングした場合は、9時間7分という結果に。

 

 

タブを20個近く開いて作業する人はあまり居ないと思われるので。この用途で9時間持つなら十分と言えます。僕の観測範囲内だけですが笑

 

 

明るさ50%のChrome

 

時間バッテリー残量
9:00100%
10:0094%
11:0082%
12:0070%
13:0056%
14:0042%
15:0030%
16:0017%
17:005%
17:400%

 

立ち上がりは、Safariと同じ具合。その後は、メモリを豪快に貪ることで有名なChromeなので、電力もゴリゴリに削れていくかと思いきや、減少率はSafariとそこまで変わらず、時間あたり12%〜15%という結果に。

9時間駆動は叶わず、17時40分で消灯。

 

明るさ50%のChromeでブラウジングした場合は、8時間40分

 

 

これは驚きの結果ですね。Chromeを使えばバッテリー持ちも悪くなると想定していたのですが、Safariと約30分程しか変わらないことが判明しました。

 

機能面ではChromeが圧倒的なので、これからはバッテリーを気にすること無く使うことが出来そうです。

 

 

明るさ75%のChromeで、動画を常時再生

 

時間バッテリー残量
9:00100%
10:0085%
11:0070%
12:0054%
13:0038%
14:0022%
15:006%
15:390%

 

非常に面白い結果となりました。最初の1時間はChrome100%の検証結果(87%)よりも減少し、85%になりました。その後は1時間あたり15%〜16%という非常に安定したバッテリー消費をし続け、15時39分に消灯。

 

明るさ75%のChromeで動画を常時再生しながらブラウジングした場合は6時間39分

 

動画を垂れ流している状態だと、バッテリーの変動に幅がありそうな気がするのですが、特に大きく荒ぶること無く順調に消費した感じです。

 

それにしても、この条件で最初の1時間の減少量がChromeの明るさ100%よりも多かったというのは謎ですね。特に最初に負荷をかけるような作業をした覚えはないのですが…?

 

 

明るさ100%のChrome

 

時間バッテリー残量
9:00100%
10:0087%
11:0068%
12:0048%
13:0025%
14:003%
14:190%

 

さて、明るさ100%Chromeでは最初の1時間で既に10%の減少。やはり消費電力は大きいですね。

1時間あたり19%〜23%のバッテリー消費となり、14時19分に消灯。

 

明るさ100%のChromeでブラウジングした場合は5時間19分。

 

明るさ100%では、やはり電力消費は馬鹿にならないようです。それでも5時間持つのであれば優秀だと思います!

 

まあ、明るさ100%では眩しすぎて目にも良くない思いますし、常に明るさ100%で運用している人は居ない。…かな?

 

 

この検証では、屋内での作業は目が辛かったので、周りが明るい公園で計測を行いました笑

気温も高く、環境が悪かったのでかなりバッテリーの減りが速かったですね。

 

 

 

まとめ 「Chromeのバッテリー持ちは優秀」

 

用途駆動時間
明るさ50%で放置10時間16分

明るさ50%のSafari

9時間7分
明るさ50%のChrome8時40分
明るさ75%のChromeで動画を常時再生6時39分
明るさ100%のChrome5時19分

 

検証したそれぞれの結果が以上のとおりです。

 

やはり注目点としては、Chromeのバッテリー消費が、そこまでSafariと変わらないという点ですね。たった30分ほどの違いであれば、バッテリー持ちを意識してSafariを使う必要は無いと言えます。

 

 

大半の方に当てはまる用途と言えば、明るさ50%のSafari、Chromeと明るさ75%の動画を常時再生しながらChromeという用途だと思います。

 

僕の場合は、常時稼働アプリが複数あったり、明るさ75%の検証結果では動画再生という負荷のかかる作業を常時行って検証していたわけなので、ライトな使い方をする方であればもう少しバッテリー持ちは良くなると思われます。

 

 

 

SafariとChromeとFirefoxはどれがバッテリー持ちに影響するか?

今回の検証結果ではChromeのバッテリー消費がそこまで高くないということがわかりました。

 

では、SafariとChrometとFirefox、この3つの主要ブラウザのバッテリー消費に違いはあるのか?

バッテリー消費量の予測に、稼働アプリケーションの情報がリアルタイムでわかるアクティビティモニタを使って見てみます。

 

アクティビティモニタ

 

各ブラウザそれぞれに、4つタブを開いて稼働させ、アクティビティモニタで確認してみました。

 

これを見ると、一目瞭然、FireFoxの消費電力がとても大きいです。エネルギー影響の値はChromeの約10倍。Safariと比較すると約60倍になります。

 

12時間の電力という項目に関して、僕はChromeは事前に少し使っていたのですが、今回比較するにあたって起動したら、瞬く間にFirefoxの電力がChromeを追い抜きました。

未検証ですが、Firefoxを利用すると、バッテリー持ちはかなり悪くなるかもしれません。

 

そう考えると、SafariはやはりApple製のブラウザなだけあってパフォーマンスは非常に優秀ですね。総合面で評価すると、Chromeも負けていないです。

 

 

さいごに

 

今回は、MacBook Air 2020のバッテリー持ちについて、検証してきました。

 

MacBook Air 2020のバッテリー持ちは依然として優秀
 
性能面でパワーアップした分、バッテリー持ちは悪くなるのでは?と思っていましたが、持ち運び可能なノートPCとしては十分なバッテリー容量です。
 
個人的には、持ち運びの際にChromeをためらうことなく使えると判明した点がよかったですね。Macユーザーとなってもなお、やはりChromeを手放すことは出来ません!
 
 
以上、「MacBook Air 2020のバッテリー持ちは?ChromeやSafariなど用途別に徹底比較」でした!