【品薄解消】RTX3000シリーズはいつ出る? 価格やスペック、特徴についてまとめてみる

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ほとり
こんにちは。「ほとり」です!
 

2019年は第3世代Ryzen CPUやRX5700シリーズなど、AMDの快進撃によりPC界隈が大いににぎわいましたね!後半にはNVIDIAからRTX2000 SUPERシリーズが発売されたことも記憶に新しいと思います。

しかし、すでにRTX2000シリーズの後継となるRTX3000シリーズについての情報もチラチラ出ているようです。

今回は来るRTX3000シリーズの発売日やスペック、価格などについてまとめていきます。

続報が公開され次第、追記していきます!

 

 

 
ほとり
 現状は、深刻な品薄問題により、グラボが入手困難な状態が続いています…

 

 

※注意!
確定情報ではないので、2020年3月に開催されるNVIDIA GTC 2020での発表内容によっては、情報が大きく異なる可能性があります。

5/14追記!
コロナの影響により、NVIDIA GTC 2020は延期となり、先日(5月14日)NVIDIA CEO Jensen Huang氏による

基調講演がYoutubeにて、行われました。そこで発表された主な内容を追記しています

 

9/4追記

日本時間の9月2日午前1時、NVIDIAからTuring世代の後継モデル、AmpereのRTX3000シリーズが発表されました!
基調講演で正式に公開された新製品のスペック、価格についてまとめています!

 

2021年4月追記
各モデルの発売日とスペック、RTX3080TiやRTX3070Tiの発売日予想を追記しています

2021年6月追記
2021年6月に発売されたRTX3080TiとRTX3070Tiのスペックについて追記しています

 

 

RTX3000シリーズのラインナップ

RTX3000シリーズはNVIDIAから発売される次世代グラフィックスカード「Ampere」の製品群です。

2022年4月現在、デスクトップ向けに公開されている製品は「RTX3090Ti」「RTX3090」「RTX3080Ti」「RTX3080」「RTX3070Ti」「RTX3070RTX3060Ti」「RTX3060」「RTX3050の9つです。以下がそれぞれの詳細なスペックです。先代のハイエンドモデル、RTX2080Tiとも比較します。

 

 RTX3090TiRTX3090RTX3080TiRTX3080RTX3070TiRTX3070RTX3060TiRTX3060RTX3050RTX2080Ti
世代AmpereAmpereAmpereAmpereAmpereAmpereAmpereAmpereAmpereTuring
プロセスルール8nm8nm8nm8nm8nm8nm8nm8nm8nm12nm
CUDAコア数1075210496102408704614458884864358425604352
RTコア数84828068484638282068
Tensorコア数33632832027219018415211280544(第2世代)
ベースクロック1670Mhz1400Mhz1370Mhz1440Mhz1580Mhz1500Mhz1410Mhz1320Mhz1550Mhz1350Mhz
ブーストクロック1860Mhz1700Mhz1670Mhz1710Mhz1770Mhz1730Mhz1670Mhz1780Mhz1780Mhz1545Mhz
VRAM規格GDDR6XGDDR6XGDDR6XGDDR6XGDDR6XGDDR6GDDR6GDDR6GDDR6GDDR6
VRAM容量24GB24GB12GB10GB8GB8GB8GB12GB8GB11GB
PCIe4.04.04.04.04.04.04.04.04.03.0
TDP450W350W350W320W290W220W200W170W130W250W
補助電源8pin×3
12pin12pin12pin12pin12pin12pin12pin8pin8+8pin
希望小売価格$1999$1499$1199$699$599$499$399$329$249$999

 

RTX3000シリーズからは、プロセスルールが先代の12nm8nmへと縮小し、チップ面積に多くのトランジスタを詰めることが出来るようになり、高性能で、コスパ良いグラフィックボードの製造が可能になりました。

 

NVIDIAはこれまで、近い将来レイトレーシング技術を用いたPCゲーミングが主流になると予測しており、RTX3000シリーズはよりレイトレーシングパフォーマンスを向上させたグラボだと謳っていました。

今まで無かったAmpere発表のカウントダウンとする告知を行っていたこともあり、RTX3000シリーズに対するNVIDIAの大きな自信が伺えます。

 

 
ほとり
想像以上に豪華なスペックで登場しました。

 

 

RTX3090 歴代最強の90番台ハイエンドGPU

  • シェーダーコア    10496
  • RTコア                 82
  • Tensorコア          328
  • VRAM                  24GB(GDDR6X)

 

「90番台のグラフィックボードが出るかもしれない」海外のリーク情報でその存在が囁かれていました。

そして、2012年のKepler世代「GTX690」以来の、最強と呼ぶにふさわしい90番台モデルが発表されました!

 

CUDAコア数は10496個と驚異の1万個超え。ワークステーション向けのQuadroをも超える膨大な数になっています。レイトレーシング技術専用のチップ「RTコア」も164個と、先代のRTX2080Tiの約2.5倍。スペックを見る限り、RTX2080Tiの2倍以上の性能を持っています。

VRAMには最新規格のGDDR6Xを採用。ダイサイズやプロセスルールの変更はなく、Turing世代に採用されていたGDDR6よりも、信号速度が改善されているようです。ただ、GDDR6と比較しても多少の改善であるため、レイテンシ(遅延時間)に大きな差は無いと思われます。

 

容量は24GBになりました。リーク情報で出回っていた大容量VRAMの搭載は本当だったようです。NVIDIAが見据える4K 120fps、8k 60FPSゲーミングを考慮したVRAM容量だと言えます。

 

RTX3080Ti RTX3090に迫る80番台上位モデル

  • シェーダーコア    10240
  • RTコア                 80
  • Tensorコア          320
  • VRAM                  12GB(GDDR6X)

 

2021年6月に、RTX3080の後継となるRTX3080Tiが発売されました。

Ampereは各種コアをモリモリに積んだグラボが多いのですが、RTX3080Tiは特にその傾向が強いと言える製品でしょう。シェーダーコア・レイトレ用コアともに最上位のRTX3090に近いスペックを持っています。

 

各メディアのベンチマーク結果を確認すると、ゲーミング性能だけで言えばRTX3090に迫る数値を叩き出しています。

価格はRTX3080と比較して500$も値上がりしてしまいましたが、RTX3090に肉薄する性能を、RTX3090より300$安く手に入れることができます。

また、VRAMが12GBに増量し、4Kゲーミングをより快適に楽しむことができそうです。

 

RTX3080 性能はRTX2080Tiの2倍

  • シェーダーコア    8704
  • RTコア                 68
  • Tensorコア          272
  • VRAM                  10GB(GDDR6X)

 

RTX3080は、RTX2080Tiの2倍近い性能を持っています。

 

CUDAコア数は8704個と、こちらもQuadro並の豪華なスペックとなっています。VRAMは10GB(GDDR6X)と、RTX2080Tiの11GBより下回っていますが、2080TiはTuring最上位モデルです。RTX2080のVRAMが8GBと考えると、順当な進化だと言えます。

 

TDP(消費電力)は320Wと、RTX2080Tiの250Wと比較すると大きく上昇してしまいました。実際の温度を計測してみない限りは何とも言えませんが、RTX3090に迫る消費電力なので、運用難易度は高めなのではないでしょうか。

 

 

RTX3070Ti RTX2080Tiを明確に打ち負かす

  • シェーダーコア    6144
  • RTコア                 48
  • Tensorコア          190
  • VRAM                  8GB(GDDR6X)

 

RTX3070Tiは、RTX3080Tiと同時期の2021年6月に発売されました。

全体的に、RTX3070を微強化したようなスペックですが、VRAM規格がより高速なGDDR6Xに強化された点が明白な違いと言えます。その違いもあり、RTX3070と拮抗していたRTX2080Tiに対しては性能でしっかり上回ります。

 

ただ、RTX3080Tiと比較すると、RTX3070Tiはどうしても無印からの性能向上が乏しいように見受けられます。また、TDPはRTX3070の220Wから290Wと70W増加しています。

RTX3080Tiほどの性能向上が期待できるわけではなく、少し中途半端な印象を受けます。

 

 
ほとり
 当ブログでは、RTX3070Tiを自前で購入してレビューする予定です

 

 

 

RTX 3070 RTX2080Tiと同等以上の性能

  • シェーダーコア    5888
  • RTコア                 46
  • Tensorコア          184
  • VRAM                  8GB(GDDR6)

 

RTX3070は、RTX2080Tiと同等以上の性能を持っています。

 

これはかなりの衝撃ですね。Turing世代のRTX2070はGTX1080を上回りましたが、GTX1080Tiには及びませんでした。ですが、RTX3070は70番台でありながら、先代のハイエンドモデルに達する性能を持っていそうです。

 

RTX2070の性能を考慮すると、その差は歴然。RTX2070ではレイトレーシング技術を用いたゲーミングには程遠かったので、DLSSを併用して、ようやく70番台である程度実用可能なレベルに達したのではと思います。

 

 

 

RTX3060Ti RTX2080Superを凌ぐ

  • シェーダーコア    4864
  • RTコア                 38
  • Tensorコア          152
  • VRAM                  8GB(GDDR6)

 

RTX3060Tiは2020年12月2日に発売された、RTX2060SUPERの後継となるミドルレンジグラボです。60番台のグラフィックボードは売れ筋のモデルですので、RTX3000シリーズの大本命と言えます。

 

肝心のスペックを見ると、VRAM容量は変化なしですが、CUDAコア数(シェーダー)がRTX2060SUPERの2倍となっており、先代のRTX2080SUPERを凌駕するスペックを持っています。

フルHD~WQHDゲーミングを制覇する定番グラボになりそう?

 

RTX3060 順当な性能向上を果たした定番グラボ

  • シェーダーコア    3584
  • RTコア                 28
  • Tensorコア          112
  • VRAM                  12GB(GDDR6)

 

RTX3060は2021年2月26日に発売された、RTX3060Tiの下位モデルにあたるミドルレンジグラボです。RTX3060と仕様を比較すると、一見控えめな印象を受けますが、VRAMは12GBに増量しています。

12GBのVRAMですと、動画編集等のクリエイティブ用途にも扱いやすいグラボですね。

 

先代のRTX2060を20%程上回る、順当な性能向上を果たした売れ筋モデルです。

 

 

RTX3000シリーズの特徴

RTX3000シリーズの大きな特徴は以下の通りです。

 

  • レイトレーシングパフォーマンスの向上
  • 省電力・低発熱化
  • VRAMの大容量化

 

順に見ていきましょう

 

レイトレーシングパフォーマンスの向上

minecraft

出典:NVIDIA GeForce Japan

前世代(Turingアーキテクチャ)と比較して、RTコア数が第2世代へと進化し、レイトレーシングパフォーマンスが向上します。

 

RTX2000シリーズでもレイトレのコアは搭載されていました。しかし、レイトレ機能で快適に動作できるほどのパワーがあったわけではなく、そもそもレイトレ対応のゲームが極めて少なかったりなど、どうしてもおまけ感が拭えませんでした。

RTX3000シリーズでは先代のグラボより快適にレイトレゲーミングが楽しめるかもしれません。

 

レイトレーシング(Ray Tracing)とは?

光や影の反射を物理法則に従って一本の線ごとにシュミレーションさせる技術のことです。

これにより、光の透過や屈折が本格的に表現され、映像ががよりリアルに描画されます。ただ、非常に細かい処理を要するのでグラボへの負荷はかなり大きくなります。

 

 

省電力・低発熱化

gazou
画像出典:wccftech

AmpereアーキテクチャではSamsungの8mmプロセスルールが採用されました。

プロセスルールとは、CPU、GPUコアを製造する際の設計方法のことです。8nmとは、回路の線の太さを表しており、これが細いほどより多くの処理をさせることができるので、結果的に性能の向上などのメリットにつながります。

 

追記
Ampere世代は、CUDAや各種処理用のコアをモリモリに積んだ「数で勝負!」な
グラボが大半を占めています。そのため、性能向上の反面、消費電力は悪化しています。

 

 

VRAMの大容量化

RTX3000シリーズでは、コア数やクロックの増加といった性能向上により、より多くのVRAM(ビデオメモリ)を搭載するとしています。

 

RTX2080TiのVRAMは11GBでしたが、Ampereのハイエンドグラボでは14GBや16GBなど、より多くのVRAMが積まれるかもしれません。レイトレやDLSSを用いた4Kゲーミングを視野に入れているものと思われます。

 

RTX3090には、24GBという大容量VRAMが搭載されるようになりました!

 

 

 

PCI Express4.0に対応

AmpereのRTX3000シリーズでは、高速データ通信を可能とする拡張インタフェースの最新規格「PCI Express 4.0」に対応しています。

 

 

既に、AMDの第3世代Ryzen CPUと、それに対応した高価格帯のマザーボードはPCI Express 4.0に対応済みです。RTX3000シリーズが4.0に対応することで、Ryzen CPUを積んだPCのパフォーマンスが向上する可能性があります。

 

 

HDMI 2.1に対応

RTX3000シリーズでは、映像出力にHDMI 2.1が搭載されるようになります。

HDMI 2.1は8K 60fpsの映像出力に対応します。もちろん、これまでのHDMI1.4、HDMI2.0等との下位互換性も健在です。

 

 

12-pin補助電源が登場

12-pin

画像出典:PC Watch

 

RTX3090、RTX3080、RTX3070のモデルでは、電源の供給に必要な補助電源コネクタが12pinとなっているようです。

「新しい電源ユニットが必要なのか!?」と思いましたが、そういうわけではなく、付属の変換ケーブルを用いて8pin + 8pinを12pinに変換出来るようです。12pinでどれくらいの電力を供給できるのかはわかりませんが、少なくとも350Wの消費電力であるRTX3090をまかなうことは出来るみたいです。

 

 

CPUボトルネックが解消できる?新技術「RTX IO」

RTX IO

NVIDIA RTX IO

 

RTX3000シリーズの発表と同時に、しれっと公開されていた驚きの新技術が「RTX IO」です。

RTX IOとは、ストレージに格納されている圧縮されたデータを、GPUパワーでで読み取り、展開を行うことでCPU負荷を削減する技術のことです。

 

従来の方法では、CPUがストレージからの読み出しと圧縮を行い、メモリへの配置を行った後、GPUに転送するという手順を踏んでいました。このため、データ転送が幾度となく行われるためにCPUに負荷が掛かっていました。

 

RTX IOでは、GPUが直接データを取りに行き、自ら圧縮とVRAMへの配置を行うため、CPU性能に囚われません。CPUのデータ転送・展開処理が減ることになるので、結果的にCPUボトルネックの改善・解消が期待されます。

 

また、RTX IOはRTX3000シリーズに限らず、RTX2000シリーズ、GTX16シリーズでも搭載するとしているので、多くのユーザーにメリットがありますね。

 

 
ほとり
現時点で、ゲームエンジン側の対応が必要だから、普及にはまだもう少し掛かると思うよ

 

CPUボトルネックとは?

CPUボトルネックとは、CPU性能が低いことで、グラフィックボードの性能が最大限に発揮できなくなる現象のことです。

パソコンには、各パーツ間の相性というものがあり、もしグラフィックボードの性能と比較してCPU性能が著しく低いと、グラフィックボードがCPUの性能に合わせて稼働してしまいます。

RTX2080Tiのようなハイエンドグラフィックボードには、高性能なi7 9700Kや10700K、i9のCPUを使うことで、RTX2080Ti本来の性能を引き出すことが出来ます。逆に言えば、GTX1050などのローエンドグラボであれば、第8世代のPentium Gold 5400で組み合わせても、CPUボトルネックにはなりません。

PCパーツ同士が相互に性能を引き出すことが出来るバランスの良い構成が必要になります。

 

 

RTX3000シリーズの発売日は?

5/14にオンラインで開催された基調講演ですが、RTX3000シリーズの詳しい情報は明らかにされませんでした。

それを踏まえ、発売日について可能性があるのは、2020年9〜10月頃だと思われます。

 

Ampere発売日
RTX30902020年9月24日
RTX3080Ti2021年6月3日
RTX30802020年9月17日
RTX3070Ti2021年6月10日
RTX30702020年10月29日
RTX3060Ti2020年12月2日
RTX30602021年2月25日

2021年6月追記
2021年6月に、70,80番台の上位モデル、RTX3070TiとRTX3080Tiが発売されました

 

RTX3090とRTX3080の発売日が発表されました。今回のAmpere世代では、RTX3090がハイエンドですが、RTX3080がトップバッターを飾るようです。

 

Turing世代では、SUPERシリーズがあったため、1世代を1年程の期間でグラボを順次発売していました。

今後、高性能版の「Ti」「SUPER」モデルの発売も予想されます。すぐに3070、3080、3090のモデルを購入せずに、今後発売される高性能モデルを狙うのも良いかもしれません。

 

 
ほとり
RTX3070とRTX3080にも割と性能差があるので、Tiモデルが出る可能性は高いと思うよ

 

RTX3080Ti・RTX3070Ti・RTX3050は出るか?

Ampere発売日
RTX3080Ti2021年6月3日
RTX3070Ti2021年6月10日
RTX3050 (Ti) ?不明

参考:ITHome

2021年6月追記
2021年6月に、70,80番台の上位モデル、RTX3070TiとRTX3080Tiが発売されました

 

海外メディアによると、RTX3080TiやRTX3070Tiについては、何度も市場投入延期が知らされてきましたが、最新のリーク情報によるとRTX3080Tiは2021年5月頃に発売される?という見方を示しています。

 

RTX3070Tiについてもリーク情報はいくつか出てきているようですが、RTX3080Tiよりはっきりした情報は出てきていません。RTX3080Tiと同時期に発売されるか、1,2ヶ月遅れて市場に投入される可能性があります。

 

ノート向けラップトップ版のRTX3050は既に発売されていますが、デスクトップ向けのRTX3050Tiについては、今のところはっきりした情報が出てきていません。50番台のローモデルはそのコストパフォーマンスの良さから、60番台に並ぶ売れ筋製品となりそうですが、半導体不足であることも考慮すると、発売されるかどうかは不透明です。

 

Turing世代では、ロー・ミドルスペックの需要をGTX16シリーズでまかなっていたため、Ampere世代でもレイトレ専用コアを持たないGTXシリーズで発売される可能性があります。TuringとAmpereの性能比を考えると、50番台でレイトレが十分に発揮できる性能、レイトレを求めるユーザー、どちらも少なそうですし。

 

参考までにPascalとTuring世代のグラボの発売日を書いておきます。(Turing世代のSUPERシリーズは省略)

Pascal世代Turing世代
GTX 10802016年5月RTX 2080 Ti2018年9月
GTX 10702016年6月RTX 2080 2018年9月
GTX 10602016年7月RTX 20702018年10月
GTX 1050 Ti2016年10月RTX 20602019年1月
GTX 1050 2016年10月GTX 1660 Ti2019年3月
GTX 1080 Ti2017年3月GTX 16602019年3月
GTX 1070 Ti2017年11月GTX 16502019年4月

 

 
ほとり
個人的には、今発売されている製品の在庫を回復させてほしいと願っています。

 

 

RTX3000シリーズの価格について

人によっては一番気になるかもしれません。(筆者とか筆者とか筆‥‥以下略)

大きく性能向上が期待されるRTX3000シリーズですが、価格については前世代より安く手に入る可能性があると言われています。

 

7nmプロセルルール採用をすることでコストパフォーマンスの改善につながるといいですね。レイトレ、DLSS機能を持ったRTコアやTensorコアの新技術が組み込まれたとはいえ、RTX2000シリーズは全体的に高価でしたからね。

 

各モデルの価格一覧

 希望小売価格国内価格
RTX3090$149923万~28万円 ?
RTX3080Ti$119917万~23万 ?
RTX3080$69910万〜14万円 ?
RTX3070Ti$5998万~12万円 ?
RTX3070$4997万~10万円 ?
RTX3060Ti$3995万円~7万円 ?
RTX3060$3295万~6万円 ?

グラボの価格は、必ずしも希望小売価格ぴったりで販売されるわけではありません。販売直後は高くても購入する人が多い、また供給が追いつかないなどの理由で価格が高くなりがちです。(ご祝儀価格なんて言ったりする)

 

また、日本の代理店の中間マージンの影響で、それが価格に反映されていたりもします。

 

 
ほとり
日本では、希望小売価格から数万円も高いなんてザラです。泣

 

RTX3090は20万を軽く超えると思われます。いつからか、NVIDIAのハイエンドグラボは発売当初は20万円近い価格が設定されるようになりました。そしてRTX3090はその圧倒的な性能が価格に反映されています。

 

RTX3080とRTX3070は、$699と$499でちょうど$200の差です。これがかなり面白い価格設定だなと思っています。

 

RTX3070がRTX2080Tiをも超える性能を持っているので、現状のニーズを考慮すると、この3モデルではRTX3070が人気なモデルになりそうな気がします。しかし、結構な性能差がありながらも$200程しか離れていないので、3070と3080で迷う人には、$200多く払ってRTX3080を手に入れる価値は十分あると思うのです。

 

ですが、「RTX3070は、RTX2080Tiを超える」これがかなりのインパクトですよね。今後、発売が予想されるミドルクラス(RTX3060?)グラボの性能・価格にもよりますが、現時点ではRTX3070が人気なモデルになるのでは?という予想です。

 

いずれにしても、Ampere世代のグラフィックボードは最高の評価を得たPascal世代を上回るコストパフォーマンスだと思います。(在庫が潤沢にあれば。ですが…)

 

【悲報】深刻な品薄状態により、国内価格が跳ね上がる

rtx3070 twin edge zotac price

画像出典価格.com 価格推移グラフ「ZOTAC RTX3070 Twin Edge」

 

「最新グラボ!快適ゲーミング! 」といきたいところですが、現在国内に流通しているグラフィックボードが、過去に類を見ないほど、価格が高騰しています。

 

上記は発売当時、最安値だったZOTAC製のRTX3070なのですが、発売当時の6.9万~7万が3月25日時点で13万近くと、約1.8倍~2倍にまで上昇しています。昨年末を境に、2021年に入ってからは非常に入手困難な状態が続いています。

 

コロナの影響による、世界的な半導体供給不足

コロナの感染拡大を期に、半導体の生産が停滞していることが要因の1つとされます。製造ラインがストップしている状態で、リモートワークの動きや巣篭もり需要が高まれば、当然品薄になります。

 

同じく半導体を必要とする、自動車業界では大きな打撃を受けており、PCパーツの類にもそのツケが回ってきているというわけです。

 

ビットコイン最高値更新により、マイニングブーム再燃

2020年後半から上がり続け、2021年初頭に、ビットコインが過去最高値である5万ドルを突破。2017年の暗号通貨バブル以来の、マイニングブームの再来です。

 

コロナショックにより、世界的に金融緩和が押し進められたため、米ドルをはじめとした主要通貨は価値が下がります。そうなれば、必然的に株やビットコイン等の暗号通貨の価値は高まります。世界の金融機関や投資家の人たちが、金融資産の保有先として暗号通貨に目をつけたんですね。

 

また、日本では販売代理店からの購入だと価格が高い、転売が盛んに行われていることも、在庫不足→価格高騰に拍車をかけています。

 

もともと、RTX3000シリーズの製造ライン(Samsung 8mm)は歩留まりが良くなかったという話ですし、それに加えて上記のような要因がいくつも重なり、過去に類を見ないほどの価格高騰に繋がっています。

 

 
ほとり
品薄により、RTX3000シリーズもいまいち、盛り上がりに欠けるところは否めません… 

 

 

 

番外編 Ampereアーキテクチャ初のデータセンター向けGPU「A100」を発表

nvidia_A100
NVIDIA.com

 

データセンター向けのHPC(ハイ・パフォーマンス・コンピューティング)用GPU「A100」が公開されました。

 

Ampereアーキテクチャを採用した初の製品になります。A100の仕様がコチラ⬇

ピークFP649.7 TF
ピークFP64 Tensorコア19.5 TF
ピークFP3219.5 TF
ピークTF32 Tensorコア156 TF | 312 TF *
ピークBFLOAT16 Tensorコア312 TF | 624 TF *
ピークFP16 Tensorコア312 TF | 624 TF *
ピークINT8 Tensorコア624トップス| 1,248トップス*
ピークINT4 Tensorコア1,248トップス| 2,496トップス*
GPUメモリ40 GB
GPUメモリ帯域幅1,555 GB /秒
相互接続NVIDIA NVLink 600 GB / s
PCIe Gen4 64 GB / s
マルチインスタンスGPU最大7MIGs @ 5GBのさまざまなインスタンスサイズ
フォームファクタNVIDIA HGX  A100 上の4/8 SXM
最大TDP電力400W

 

見て分かる通り、消費者向けGPUではないため、価格はべらぼうに高いでしょう。

 

前世代「GV100」のピーク時の演算能力がFP64・32でそれぞれ7.4TFLOPS、14.8TFLOPSだったのですが、

「A100」ではAmpereアーキテクチャのTansorコアで性能が良くなったのか、19.5TFLOPS、312TFLOPSと圧倒的な性能向上を見せています。そして、TDPは前世代から150Wも増え、400Wに達しました。

 

RTX3000シリーズがどれほど性能が良くなるのか、楽しみですね!

 

TFLOPSとは?

TFLOPSとは、コンピュータの処理性能を表す単位の一つで、浮動小数点演算を1秒間に1兆回行うことを表す単位のこと。

Microsoftが2005年に発売したXbox360は、処理性能が1TFLOPSとされ、SONYが発売したPS3は2FLOPSとされている。

 
 

まとめ

RTX3000シリーズは2020年9月以降発売で、レイトレを中心とした性能が大幅に向上し、より高コスパに入手できる!
(在庫さえあれば…(泣))

 

Pascal世代(GTX1000)のローからハイエンドまでが優秀過ぎたので、Turing世代(GTX16、RTX2000)は様子見でしたという人も居るのではないのでしょうか?

 

レイトレーシングを有効活用するためには、DLSSの適用が必須です。現状では、DLSS・レイトレーシング共に対応しているタイトルが少ないのがネックではありますが、今後、更に増えてくると思います。

 

大幅な性能向上が確実なものになった、RTX3000シリーズは買いかもしれませんね。

 

以上、「RTX3000シリーズはいつ出るの? 価格やスペック、特徴についてまとめてみる」でした。