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ノートパソコンに熱対策が必要な理由
多少は熱を持ったところで、全く問題は無いのですが、熱を持ち過ぎてしまうと危険です。特に夏場はPCの温度が上がりやすい環境ですのでより注意する必要があると言えます。
ノートパソコンが熱を持ち過ぎてしまうと、以下のような症状が現れます。
- ファンがうるさくなる
- 動作が遅くなる
- パソコン画面がフリーズする
- 勝手に電源が切れる
1つずつ見ていきます。
ファンがうるさくなる
ファンは、PCの温度を下げるための小型の扇風機です。
PC起動中は常に動作しているものですが、PC内部の温度が上昇すると、冷却効果が足りないと認識して全開で回りだします。
これが、まあうるさい!w
温度が上昇したPCのファンの騒音はスゴイですよ。わりとファンの音は気にならないという人もいるようですが、僕はかなり気になる方ですね。
動作が遅くなる
PCの冷却効率が良くないと、各パーツの温度が上昇し、動作が重くなる可能性があります。
最近では、露骨に動作がもっさりとしだすということはないのですが、やはり温度を下げようと自動的にPCが性能を下げようとするので、パフォーマンスは落ちます。
古い世代のPCを使っている・使用歴が長い場合ほど、温度上昇による動作の遅延は顕著なものになるでしょう。
パソコン画面がフリーズする
温度上昇による、PCの負荷が大きくなると、画面がフリーズしだすこともあります。
これは、CPUが必死に温度を下げようと自身の性能を落とすことで、PCの動作に処理が回らなくなった状態です。
古いノートPCを気温の高い、劣悪な環境で使用すると頻発します。
勝手に電源が切れる
動作が遅くなったり、画面がフリーズしたりは厄介ですが、最悪の場合、電源が勝手に切れることもあります。
PCの温度上昇が限界に達すると、危険な状態であると判断して、PCが動作中であろうが問答無用で電源を切られます。
幸い、最近のPCは安全装置が働くため、このようなケースは非常に稀だと思います。少なくとも2014年以降に購入したPCであれば、よほどPCに拷問を与えない限りは大丈夫ではないでしょうか。
ノートパソコンに限らずですが、基本的に機械は熱に弱いです。PC全体の温度が危険な状態まで上がると、故障リスクが上昇し、寿命を短くさせることに繋がってしまいます。
対策すべき基準は、
- ファンがうるさい!
- 底を触ったらかなり熱い!
⬆のような場合です。このような状況が頻発するようであれば、早急な対策が必要です。
MacBookで出来る冷却方法5つ
PCの熱対策の重要性がわかったところで、MacBookで出来る確実な冷却方法5つを紹介していきます。
- 涼しい環境で使用する
- 底面を浮かせ、空気の通り道を確保する
- ミニ扇風機で風を送る
- ノートPC用冷却台を使う
- ファン制御ソフトを使う(Fan Control)
1つずつ見ていきましょう。
涼しい環境で使用する
冷却方法の紹介の一発目から言うのもなんですが、冷却グッズを使うよりは、やはり使用する環境を改善してしまうことが一番効果的です。
- 部屋の室温を下げる
- 直射日光な場所では使用しない
後々、紹介する冷却グッズでも効果を得ることは出来ますが、まずは使用する環境を改善させることが第一です!
環境を変えることさえ出来れば、冷却用グッズなんて必要ありません。
底面を浮かせ、空気の通り道を確保する
PCが机に隙間なく接していると、どうしても熱がこもりがちです。
画像のように、PCの底面を浮かせてあげることで、空気の通り道が確保され、PCの熱によるダメージを軽減させることが出来ます。
簡単に出来て、かつ意外と効果ありな方法ですので、熱が気になる方には是非、試してほしいです。
(画像ではペットボトルのキャップを用いています)
底面が滑って「ガタン!」と衝撃を与えると良くないので、そこは滑りにくい素材を使ったり、使う姿勢を変えてみたりしてください。
ミニ扇風機で風を送る
こちらもメジャーな方法ですね。外側から直接風を当ててあげることで、多少の冷却効果が見込めます。
外出して使うことが多い場合には、画像のようなUSBから電力を供給するUSB式ミニ扇風機がおすすめです。
場所を取ることなく、堅実にPCを冷却させることが出来ます。
手元に風が送られるため、PCと自分の冷却が出来て一石二鳥なのです。
ノートPC用冷却台を使う
底面を浮かせる方法の強化版とでも言いましょうか。
専用の冷却台を用いることで、底面を浮かせ、かつ風も送ることが出来るという優れものです。
ノートPC用冷却台も、USB式であることが多いです。ただ底面を浮かせるだけと違い、落下の危険が無いことも安心できますね。
こちらも、手元にほんのり風が当たるので心地良いのです。
冷却台とミニ扇風機を使うとこんな感じ。
キャップを使うのも良いですが、やはり冷却台を用いるほうが安定感があります。
ファン制御ソフトを使う(Derman Fan Control)
最後に紹介するのは、ファン制御ソフト「Derman Fan Control」です。
Macは、PC内部の温度を検知し、温度が上昇するのを確認してからファンを制御していますが、このソフトを使えば手動でファンの回転数を調節することができます!
ファンの回転数と、ファンが回りだす温度の下限、上限を設定することが可能です。これにより、PCのパフォーマンスが落ちるより前に、ファンを動かしてPCを冷却出来ます。
簡単手順でインストール可能です。インストーラーを起動した後は、指示に従ってポチポチしていけばOKです。
インストール後は、システム環境設定に表示されます。Mac起動と同時に動作させることも、アプリ内の「Preferences」項目から設定が可能です。
設定項目もシンプル、「Lower Temp Threshold」「Upper Temp Threshold」の2つの項目を調整することで、ファンの回転開始温度や上昇幅を設定できます。
個人的には、画像のように40℃付近から回し始め、80〜90℃ぐらいでファンをフル回転させるという設定をしています。参考までに。
早めにファンを回転させ始め、熱を意識した運用方法もありですね。
Derman Fan Controlのインストールはコチラ▼
保冷剤は使わないで!
PCの冷却に、
パソコン内部の温度と、外側の温度で急激な温度変化が起こると、結露でPC外側、もしくは内部に水が発生する可能性があります。
水が入るとマズイのは流石に誰でもわかると思います。保冷剤を冷却のために!と底面に敷くのは、パソコンを故障させる原因になります。
わりと実践しそうな方、居るようなので注意喚起です!
MacBookは熱対策が難しい
MacBookはノートパソコンの中でも、熱対策が難しい機種です。
と言うのも、MacBookは熱を効率良く逃がしづらい設計となっているからなんです。以下をご覧ください。
PCにおける空気の流れ(エアフロー)の基本は、空気の通り道が一方向であること。一方から一方へと風を送ることによって、熱を効率よく逃がすんですね。
ですが、MacBookは排熱部分が一箇所のみ。それ以外の底面や側面には穴が1ミリもなく、完全に仕切られた状態です。
PCの冷却性能は、ファンやヒートシンク、グリスなどの性能にも左右されるので、一概に空気の通り道が無いから良くないということではないです。しかし、熱を逃がしにくい構造をしているので、比較的熱を持ちやすい機種なのは確かです。
MacBookの、よりおしゃれに、スタイリッシュにというコンセプトから、見栄えが悪くなる排熱口も隠したかったのでしょう。
WindowsノートPCなら、冷却効率の改善が見込まれる、底面のフタを外して掃除という方法が使えるのですが、MacBookの分解はとても難しく、分解後に掃除してから戻すというのは現実的ではないです。
まとめ
今回は、夏に向けて対策すべき、MacBookの熱対策ついて紹介していきました。
MacBookの冷却方法は5つ。
・底面を浮かせ、空気の通り道を確保する
・ミニ扇風機で風を送る
・ノートPC用冷却台を使う・ファン制御ソフトを使う(Derman Fan Control)
気温・湿度の高い場所での使用を避け、必要ならば扇風機や冷却台を使って補助的に冷却の手助けをさせてあげるといいでしょう。
適切な熱対策をして、夏を乗り切りましょう!