こんにちは。昨日、スマホのSDカードが破損してしょんぼりな「ほとり」です。
突然ですが、みなさんは普段使っている単語を正しく使えていると思いますか?
最近では、ほとんどの人が当然のように使っているIT用語がたくさんありますよね。
「アプリ」「ネット」「ダウンロード」などは、iPhoneをはじめとしたスマートフォンの台頭によって、ITに詳しくない人にも広く普及したIT用語です。
今回は、「多くの人に用いられているが、正確に言うと使い方は間違っている」という、誤った使い方で普及されたIT用語のパターンを紹介していきます。
※おねがい
この記事は紹介よりも、それに関連する用語の解説に重きを置いているので、中傷
のつもりで執筆しているわけではないことをご理解ください!

誤った使われ方をされた不遇なIT用語3選
「明日の業務で使うからUSB持ってきて」
- 被害者 USB
1つ目は、「明日の業務で使うからUSB持ってきて」です。
これは結構どこでも聞くし、実際に言ったことがある人もいるのではないでしょうか。
正しくは「明日の業務で使うからUSBメモリ持ってきて」です。
ここで、USBとUSBメモリの違いについてまとめていきます。
USB
〖universal serial bus〗
パソコンと周辺機器を接続するためのインターフェース仕様の一つ。キーボードやマウスなどの接続に用いる。
いわば、インターフェースは異なるものそれぞれを繋ぎ合わせるものと言えるでしょう。
これも、立派なインターフェースになります。
USBメモリ
USBメモリとは、外付け記録媒体のひとつで、パソコンのUSBポート(接続口)に直接に接続してデータを読み書きするフラッシュメモリのことである。
出典:Weblio辞書
USBを理解すれば、USBメモリはおのずとどのような物なのか想像つくのではないでしょうか。
USBメモリは、USBを用いた記憶媒体のことです。様々なデータの保存と持ち運びにとても便利なアイテムですね。
「USB」と「USBメモリ」は厳密には区別されているので、「USB持ってきて」だと、インターフェース仕様を指しているので意味不明なわけなんですね。
✖「明日の業務で使うからUSB持ってきて」
○「明日の業務で使うからUSBメモリ持ってきて」

「ギガが減る」
- 被害者 GB(ギガバイト)
2つ目は「ギガが減る」です。
スマホやガラケーを使用する際に消費する、パケット通信の容量が減ってしまう時に使いますね。
正しくは「容量が減る」でしょうか。
では、ギガはそもそも何を指しているのかを解説していきます。
ギガ=GB(ギガバイト)はデータの大きさを表す情報量の単位
GB(ギガバイト)は、データの大きさを表す情報量の単位になります。
生活の中で、長さを表す単位には1mm、1cm、1m、1km。重さを表す単位には1mg、1g、1kg、1tが一般的に使われていますよね。
ITの世界では、文字や画像、動画などのデータの大きさを情報量と言い、情報量にも単位があるのです。
単位 | 読み方 | 容量 |
B | バイト | |
KB | キロバイト | 1KB = 1024B |
MB | メガバイト | 1MB = 1024KB |
GB | ギガバイト | 1GB = 1024MB |
TB | テラバイト | 1TB = 1024GB |
ITの世界では、厳密には情報量の単位は1000倍ではなく1024倍になります。その理由についてはまた今度、記事を作成したいと思います。
ちなみに、1GBで一体どれくらいスマホを使えるかが次のとおりです。
あくまで目安になります!
YouTube(360p)*1 | 87回再生 4分40秒再生(通信量:1.2MB) |
Instagram*1 | 1.3時間 5分 写真閲覧・いいね(通信量:50MB) |
LINE*1 | トーク 13.3万回 送信1回(通信量:0.002MB) |
音声 55時間 通話1分(通信量:0.3MB) | |
ビデオ 3.3時間 通話1分(通信量:5MB) | |
インターネット | 3,207回表示 Yahoo!トップページ モバイル版(通信量:0.3MB) |
Googleマップ*1 | 4,430回表示 東京23区を表示し、拡大6回(通信量:0.2MB) |
メール | 333回 500万画素デジカメで撮影した写真添付(通信量:3MB) |
出典:株式会社ハイホー 「1GBでどのくらい使えるの?」
つまり、ギガ=GBは単位ですので、「ギガが減る」は言ってしまえば「mが足りない!」「kgが増えた」のようなことと同じなんです。
この「ギガが減る」は筆者が思うに、この言い方が本当は間違いと解釈していながらネタとして使っている人と、本当にギガ=パケット通信の容量と勘違いしている人の両方居ると思うんですよね。
✖「ギガが減る」
○「容量が減る」

「iPhoneとAndroid」
- 被害者 iPhone? Android?
正しい例は「iPhoneとGoogle Pixcel」や「iPhoneとXperia」など。
または、「iOSとAndroid」です。
一見、何が誤った使い方なのかわからないかもしれません。今までと同様、用語の意味を理解すれば気づくはずです。
iPhoneは端末名、AndroidはOSの種類
iPhoneはアメリカのAppleが販売しているスマートフォンの端末名です。
iPhone自体はiOSと呼ばれる動作システムを用いて設計されており、iOSはiPhoneを動作させるための土台となるソフトウェアなんです。
ではAndroidは何かというと、AndroidはGoogle pixcelやXperiaといったAndroid端末を動作させるためのソフトウェアとなるものです。

このiOSやAndroidをOS(オペレーティングシステム)と言います。
- iPhoneはiOSが土台となる端末
- Google pixcelやXperiaはAndroidが土台となる端末
「プリウス」と「バイク」みたいなものでしょうか。
まとめ
今回は誤った使われ方をされた不遇なIT用語について紹介していきました。
特にiPhoneとAndroidについてはわりと違いについて深く考えたことのある人は少ないのではないでしょうか。
実際はもっと多くの誤りがあると思われますが、これはIT用語に限った話ではないですよね。
最後に筆者が記事を執筆して抱いた感想は、…
